競馬レーティング作成手順

競馬レーティング 目次

競馬レーティング概念及びレーティング作成の手法はウィキペディアへの掲載を許諾いたしております。
こちらではより具体的な例を記載いたしております。

                                                                

競馬 レーティング レーティング 計算

競馬レーティングの算出におきまして、比較的簡単な、グレード別定量戦を使って算出の基本を判り易いように動画で説明しています。

競馬レーティング 計算 算出

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競走馬レーティング算出の基本

(1 レーティング作成の始まりは2歳戦から

レーティングを作成するに当たっては基準となる、物差しが必要になります。レーティングは、馬そのものをモノサシ として使い算出いたします。基準にする馬がレーティングを持っていない場合、算出できないことになるのですが、 初めからレーティングを持って生まれてきた馬など存在しません。ではどうするのか? そのような基本をマスターしていただきたいと思い、JRAレーティングの初歩の初歩つまり2歳最初のレーティング対象 レース函館2歳ステークスから説明したいと思います。 まず過去函館2歳勝ち馬JRAレーティング一覧をご覧ください。

サダムブルースカイ 102
アタゴタイショウ 101
フィーユドゥレーヴ 102
アンブロワーズ 102
モエレジーニアス 102
ニシノチャーミー 102
ハートオブクィーン 103
フィフスペトル 102
ステラリード  102

レーティングは一定の基準(102)に設定されています。 上記に書き出したレーティングの中に基準とは違うレーティングがありますがこれは、「キャリア」もレーティング の対象になるためです。一定の基準条件102となる条件は、 「新馬→函館2歳と連勝した馬」「OP→函館2歳連勝した馬ということになります」 アタゴタイショウのキャリアをご覧いただくと判りますが他馬とはあきらかにキャリアが多くオープン→函館2歳と 連勝したわけでもないので101と1ポンド下がります。 103に勝ち馬が設定されるハートオブクィーンの場合上記の条件+2着以下に着差4馬身以上をつけています。

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レーティング着差換算の実例

2009年度函館2歳を振り返りながら着差を換算してみます。距離によって換算目安は違います。

注:別表距離換算目安シートをご覧ください。 (アロワンス表とレーティング着差目安換算表をセットにした壁紙を無料で換算表壁紙からダウンロードできます。)

函館2歳は距離1200mで執行されますので着差換算目安は1200mで換算いたします。

ステラリード  新馬→函館2歳 基準を満たしていますので102

キョウエイアシュラ 頭差=1ポンド  101(1200mの場合頭差も1ポンド差と換算する場合が多い)

ソムニア  1馬身=2ポンド 99

エステーラブ クビ差=1ポンド 98

インテグラルヘッド 1/2馬身=1ポンド97

備考:  Rating maniacでは、ステラリード号のレーティングは103と設定しています。 キョウエイアシュラをラベンダーOP勝利時点で従来の函館2歳Sの勝ち馬と同能力と判断していたため2009年 函館2歳では、基準馬設定によりレーティング付けを行いました。

※距離1200mの場合の着差換算目安

頭&クビ差1ポンド

1/2馬身=1ポンド

1馬身=2〜3ポンド

1馬身1/4〜1馬身1/2=3〜4ポンド

1馬身3/4〜2馬身=4〜5ポンド

2馬身1/4〜2馬身1/2=5〜6ポンド

2馬身3/4〜3馬身=6〜7ポンドとなります。

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レーティング算出の基準馬

レーティング算出は、基本的には基準馬を選択し着差換算いたします。

基準馬

1.重賞レース3着、4着馬を基準馬に設定する事が多い。

2.過去に行われた同レースが基準になる場合もある。

基本として上記「1.2」から選択されてきます。

競馬レーティング算出実例

2009年 函館スプリントS

1着 グランプリエンゼル3歳牝

2着 タニノマティーニ 9歳牡(賞金別定のため57K)

3着 エーシンエフダンス5歳牡 56K

4着 ブラックバースビン6歳牡 56K

夏番組以降になると3歳馬混合戦になり、アロワンスを加味した算出が必要になります。

函館スプリントS 負担重量

3歳 53K(牝51K)

4歳以上56K(牝54k)

収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円毎1K増

タニノマティーニは取得賞金6700万円のため 57Kとなってます。

他4歳以上馬より1K増で出走していたという事です。 まず基準馬ですが、タニノマティーニ 2008年キーンランドカップと同等のパフォーマンスと判断し104 グランプリエンゼル 3歳牝ですので、53K-(2K)=51Kです。 つまり古馬の牝馬55Kと同等の斤量として扱うことになります。

タニノマティーニとの斤量比較では、牡牝のセックスアロワンス(2K)を引き エージアロワンス3Kを加算し更に賞金別定戦であるため、賞金による斤量差を加味し算出されます。

レーティング算出詳細

タニノマティーニ 104に対してグランプリエンゼル1馬身1/2=4ポンド加算し=108 エージアロワンス3K(古馬の56Kと同等)あるため、57Kのタニノマティーニに対しての斤量差は1Kとなり レーティングは先の108-1K(2ポンド)=106となる。

しかしセックスアロワンス(牡牝アロワンス)2K(4ポンド)は差し引くことになり、 レーティング表記は102となります。

3着 エーシンエフダンス5歳牡 56Kは古馬ですので、タニノマティーニ57Kより1K(2ポンド)+頭(1ポンド) 計3ポンド引きレーティング101となります。

4着ブラックバースビンのハナ差はエーシンエフダンスとほぼ同じパフォーマンスと考えられ レーティング差 は無しとなり、エーシンエフダンスと同じ101と設定されてます。

競馬レーティング 計算 算出

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競走馬 強さの判断基準

競走馬 強さの判断基準

レーティングマニアックの競馬予想をする上で競走馬の強さ判断基準

大枠にまとめると上記の3つに分けられます。

簡単なようですが、上記3つの項目のうち、1に関しては、 まとめて頭の中にindexしておくためには、 どうしてもレーティングという数値化が必要になります。

それはなぜか? 具体的に書きます。

ここでは1000万条件として執行された、12月22日阪神10R 江坂特別を上記の3つの検証手順に基づき書いてみます。

※説明が難しいというより、私の文章力に問題もあるので よく読んでください。

まず1の項目(対戦した相手の実績) 勝ち馬は、マイネルアイザックです。 負かした相手は、ロッカバルディ他です。

ロッカバルディは500万平の勝ち馬、 2着馬も500万平の勝ち馬(1000万では伸び悩んでいた馬) 3着馬は、ある意味ポイントになる馬です。 昨年の同レース勝ち馬タイキプレミアムです。

ざっと実績をみると上記のようになりますが、 500万勝ちといっても、それぞれにレベルがあり(出走馬のレベル) ますので、簡単にはいきません。単純に一クラス下の馬達を負かしただけ という安易な判断になりかねません。

そのレベルを把握しておくために、レーティングを活用する事になります。 つまりこの江坂特別の場合は、レーティング92の馬と91の馬を 負かした馬として判断する事ができます。

それによって付属する判断もできます。2着馬のロッカバラードを500万平 勝利時のレーティング92とすれば、3着馬は91となり、この91は ジャイアントリープが500万平を勝利したときのレーティングと一致することが わかります。となれば、1000万昇級後伸び悩んでいた要因は、コースにあるのかも しれないという事も想定できます。 500万平戦勝利時は阪神コースでしたし、その時のレーティング91と一致します。

問題は、昨年の覇者タイキプレミアム、当時のレーティング94 で走れたのか否かという判断です。(これは人によって違いますし、私は 走れていないという判断をしています。

読者様のほうで、ご判断ください。もし走れていたと判断する場合は、94のレーティングに なりますので、全馬3ポンドづつ底上げする事になります。

もちろんそれも有りです。5着馬のアースステップも90から93にあがりますが、この93の レーティングはアースステップは過去に中山で2度ほど出したこともあり、案外力を 出した可能性も高いと考えることもできます。

このような作業手順で判断していきますが、もしこれがレーティングを使わない場合 厄介なことになるのはわかると思います。

まず500万を勝利したときの500万のレベルがわからないと、仮に判ったと しても継続していく事ができないなどなどです。

レーティングを保持している場合は、上記に説明していることが、簡単にできますし、また 修正も簡単にでき、より正確な力量把握ができます。

2.当該競走馬のキャリア

こちらは、過去の同レース勝ち馬たちと比較することになります。 昨年のタイキプレミアムは、8戦目で勝利しています。

今年のマイネルの場合、4歳という事もありますが、かなりの数を こなしています。

過去の勝ち馬の中で同じキャリアをもつ馬は、04年のオリリオンカット 次走をみると、(当時は同条件を走れる規定がありましたので)同じ 1000万の睦月賞を使い2着、その次も同条件2着となっています。 まあこの辺りの能力かなという判断もできます。

3.過去の当該番組勝ち馬達の次走成績

こちらはいつも書いているように、勝ち馬一覧を表示したあと 全馬一括で、次走成績を表示してこのレースのレベルを把握します。

ダイタクアスリートが昇級初戦を勝利したくらいで、他は、微妙な成績にみえますが、 よくみるとG3重賞での好走馬もいて、(ハンデ戦でかなり減量してもらっていますが) 検討の余地はあるが、それでも通常の1000万レベルのレースだろうという判断ができます。

この場合2着馬(とくに今回は3歳馬が2着でしたので)の次走も検証します。 一目瞭然ですが、2着馬が次走「睦月賞」に出走した場合その成績は、 「1−3−2−0/6」といった馬券圏内を外した事はないというデータが でてきます。

もちろん勝てた馬は一頭しかいないことも事実です。

同じ手法で、前回書きましたが、12月23日中山12Rのハッピーエンドカップ の勝ち馬が来年のサンライズSに出走すると、過去3頭いますが 2−1−0−0/3という好成績を残していることなども勝ち馬候補の対象になり ハッピーエンドカップ終了後に発表されたサンライズSの登録馬一覧をみると はやり、スマートオリオンの名があり、やっぱりな〜といった楽しみ方もあります。

3歳のひいらぎ賞なども同じです。

ひいらぎ賞の勝ち馬が次走共同通信杯に参戦した場合の成績は 2-1-2-1/6となっている事を想定し、共同通信で好走した馬達と今回のひいらぎ賞勝ち馬 を比較し評価します。

また別ローテも想定しておく必要があり、昨年NHKマイルを勝利した、マイネルホウオウは、 皐月賞のときに配信していたと思いますけど、ひいらぎ賞ージュニアカップと連勝できた 馬は、このマイネルホウオウと、89年のメジロライアンだけです。

このように3種の工程を繰り返していくことで、抽出された馬たちを更に細分化して いき、検証の糸口(比較の対象)を引っ張り出し、更に比較対象の検証を繰り返していくことで、 競馬予想の結果をより正確にしていくという事がレーティング"マニアック"の 予想手法であり、競走馬 強さの判断基準でもあります。

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